Pune

初めてここに来た時、楽園なのだなと思った。大袈裟なのかもしれないけど。ただ牛が歩いていたり犬が走っていたり鳥が囀ってたり、虫が飛んでいたり木々が風にそよいでいたり。空に低く飛行機が飛んでいたり近くでマンションを建築している音がガンガンと聞こえていたり。遠くで花火の上がる音が聞こえたり、遠くの街から嬌声が響いて来たり。そんなありきたりに思える様々なことが、楽園のように思えて。そして、生きてここにたどり着けたことを本当に良かったと思って泣けてきた。

捨てる神あれば拾う神あり。そんな言葉が浮かんできて、それが一体どこの誰のどんな意思なのかは分からないけれど、そのままだったら呼吸を止めてしまうかもしれない私のタマシイのようなものが、ここからまた呼吸の仕方を学べと、私をつまみあげてここにポトっと落としてくれたような、そんな気分だったと思う。

5年経ってまたここに来ることになった。私は呼吸出来るようになっているだろうか。

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